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特集 地域歯科衛生
保健所と地域歯科衛生
著者: 藤沢好成1 安陪和子2
所属機関: 1大阪府八尾保健所 2八尾保健所
ページ範囲:P.177 - P.183
文献購入ページに移動乳歯う蝕の実態は,6年ごとに全国的に行われている厚生省歯科疾患実態調査の成績2)が明らかにこれを証明している(表1,2).この調査成績から,乳歯のう蝕は,われわれの食生活がよくなるにつれて,う蝕罹患率の上昇とう蝕罹患年齢の低下傾向が明らかに認められている.また,3歳までの乳幼児のう歯は,母親を困らせるだけでなく,歯科医も治療に手こずる場合が多く,治療せずに放置されがちである.表2の処置歯数をみても,幼児では処置歯率が1割にも達していないことが,この関係を明らかに物語っており,幼児の健康を阻害する要因になっている.
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