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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生40巻5号

1976年05月発行

文献概要

特集 保健と福祉におけるニードとデマンド

社会福祉におけるニードとデマンド

著者: 前田大作1

所属機関: 1東京都老人総合研究所社会学部社会福祉研究室

ページ範囲:P.320 - P.324

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はじめに
 筆者は,かつて社会福祉の分野で使われる「ニード」という用語について論文を書いたことがある1).今回,似たようなテーマで再び論文を書くことを求められたので,ニードとデマンドという2つの用語について,内外の解説,あるいはこれらの用語を度々用いていそうな書物を多数調べ,また英語での使い方については,アメリカ人で社会福祉の専門家であるローレンス・トムソン氏(Lawrence Thompson国際社会福祉協議会日本国委員会事務局勤務)にたずねてみたが,ニードという用語については筆者が以前に書いたときと使い方や考え方は,全くかわっていないことを確認した.そこで,この論文の内容は,筆者が前に書いた論文と内容においてよく似たものになることをあらかじめお断わりしておきたい.
 ところで,ニード,あるいはデマンドという用語が社会福祉の関係者の間でどの程度専門用語として使われているか,ということであるが,まずニードという用語についてみてみると,これは専門の学術用語として使われているとはいえない.しかしニードという語は社会福祉関係者の間では実によく用いられる.これは英語でもそうであるし,また日本語でもそうである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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