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調査報告
最近12年間の脳卒中および硬化性心臓病による死亡状況の推移—1保健所管内の調査結果から
著者: 西住昌裕1
所属機関: 1九州大学医学部公衆衛生学講座
ページ範囲:P.346 - P.352
文献購入ページに移動わが国のいわゆる成人病による死亡は,昭和32年に総死亡の50%を越えて以来,人口構成の老齢化とともに,その比率を増し,その対策は重要な公衆衛生の課題となって来た.そのうち,脳卒中・心臓病に対しては集団検診および検診後の管理の必要性が叫ばれ,各市町村関係者は保健所や各種医療機関の協力を求めて,その活動を進めて来ており,すでに20年近くを経過して軌道に乗っている地域もある.
しかし,住民の検診から,その後の健康管理まで一貫した対策がとられている市町村は数が少なく,また,その内容も異なるのが実情であると思われる.さらにこの10数年間には社会経済上の大きい変化がみられて来たが,その中で小地域間で循環器疾患の死亡状況に差が出ているかどうか,また,通常の行政レベルで行われている循環器検診が,どうそれに影響しているか,が問題となる.
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