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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生40巻5号

1976年05月発行

文献概要

調査報告

フィリピンにおける日本住血吸虫症の駆除と土地の文化

著者: 田中寛1

所属機関: 1東京大学医科学研究所寄生虫研究部

ページ範囲:P.360 - P.365

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I.はじめに
 世界中で住血吸虫症の罹患者は,ほぼ2億に達すると推定されている.その患者の多さからも,病原性の強さからも,寄生虫症の中で最も重要なものの1つとされている.人の住血吸虫症の3種の中,アフリカにはビルハルツとマンソン住血吸虫が,中南米ではマンソン住血吸虫が,東洋では日本住血吸虫,Schistosoma japonicumが分布しており,最近まで日本でも地方病として重要であった.
 フィリピンでは全面積の10分の1が日本住血吸虫の浸淫地であり,浸淫地内の人口は約300万人にのぼり,約50万人が罹患していると推定されている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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