icon fsr

文献詳細

雑誌文献

公衆衛生40巻7号

1976年07月発行

文献概要

綜説

公衆衛生からみた肥満の諸問題

著者: 園田真人1

所属機関: 1北九州市若松保健所

ページ範囲:P.490 - P.495

文献購入ページに移動
I.肥満をどう考えるか
 肥満が食物の過剰摂取と運動不足によって起こりやすいことは栄養学的に考えられるが,単純に,必要以上のカロリー摂取によって起こるという考えは,改めなければならない.なぜならば,肥満が脂肪組織の一次的な異常によるものか,脂肪組織の代謝異常によるものか,全身の代謝異常の二次的な現象なのか,いまだ解決できていないし,それに社会的な因子も加わるからである.
 肥満は単に体重の増加現象であって,とくに小児の肥満は,肥満という現象をのぞけばまったく正常であるという意見もあるが,小児の肥満の80%は成人の肥満に移行すると考えられている1)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら