icon fsr

文献詳細

雑誌文献

公衆衛生40巻8号

1976年08月発行

文献概要

特集 公衆衛生への提言 教育・研究

実践的公衆衛生教育への提言

著者: 大平昌彦1

所属機関: 1岡山大学医学部衛生学教室

ページ範囲:P.538 - P.539

文献購入ページに移動
現場実習をもたなかった公衆衛生教育
 医学は本質において実践的である.はじめに患者の要求があって治療が求められ,治療の専門職としての医師には,科学的基盤としての治療医学を身につけることが要求され,学問としての医学は,その進歩を実践に演繹させなければならない.この論理は,公衆衛生学領域においてもまったく同様である.
 このように医学が実践を主体とするものであるならば,教育も当然実践なくしては画餅である.したがって,治療医学の教育のためには病院実習がある.附属病院を持ち,外来において,あるいはベッド・サイドにおいて学生は生きた医療活動を経験しつつ医学を学ぶ.教科書や講義だけで観念的には医学を学べるわけがないからである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら