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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生40巻8号

1976年08月発行

文献概要

資料

幼児期の発達過程に伴う問題—乳幼児健診の場から

著者: 上田礼子1 山崎喜比古1

所属機関: 1東京大学医学部保健学科母子保健

ページ範囲:P.580 - P.584

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はじめに
 健康の概念の拡大と疾病構造の変遷は,乳幼児健診のあり方の再検討という課題を生じさせている.すなわち,その目標は従来からの疾病の早期発見・治療にとどまらず,すべての子どもの最適な成長・発達を援助するという質的に高度なものへと変わってきている1).このような目標達成にあたって,専門家は,直接に乳幼児の健康にかかわりをもつ養育者の果たす役割を認識し,養育者特に母親が子どもの養育過程でどのような問題に直面し,援助を必要としているかを把握することが重要である.
 われわれは,すでに1歳から4歳までの子どもをもつ母親を対象に調査を実施してきているが,養育者のもつ問題は,子どもの発達に伴って多様化してきていることが知られる2),3),4).本研究では5歳児を対象に,次の3点を明らかにする目的で調査を行った.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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