icon fsr

文献詳細

雑誌文献

公衆衛生40巻9号

1976年09月発行

文献概要

特集 予防接種

予防接種の国際動向

著者: 金子義徳1

所属機関: 1東邦大学医学部公衆術生学教室

ページ範囲:P.594 - P.598

文献購入ページに移動
 厚生省は,昭和51年5月11日までに予防接種の今後のあり方とワクチン禍の被害者に対する救済制度を盛りこんだ予防接種法の全面改正案と,法案の公布に伴う政令案の骨子をまとめた,と5月11日の新聞は報じている.内容的に重要だと思うのは次の3点である.すなわち,
 1)今後においては従来の伝染病の集団的まん延防止という考え方を一歩進めて,予防接種が極めて有効な予防手段であり,かつ,他に満足すべき予防方法がなく,いったん罹患した場合に致命率が高いか,重い後遺症を残すおそれがすくなくない疾病等,国民の健康の保持増進にとって予防接種が積極的な意義を有するものについても対象疾病として取り入れることとすべきである,という点である.具体的には破傷風,日本脳炎,風疹も対象になる点が重要な点である.しかし,このことは後でも述べるが,すでに諸外国ではふみ切っているところである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら