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日本列島
鶏糞公害と2つの対策—宮城県
著者: 土屋真
所属機関:
ページ範囲:P.637 - P.637
文献購入ページに移動ところが最初に建てられた古い鶏舎6棟は道路より低いため,地下水の湧出で,乾燥するはずの鶏糞が養鶏開始以来4年目の今日,堆積した糞の下の方でヘドロ化し,扉を押し破ってあふれ出しました.あわてた会社側は,自分の敷地内ならよいだろうと土壌還元を考えて3号舎の膨大な量の鶏糞を搬出しましたが,梅雨期にブルトーザーで押し出したためヘドロが流出し,ぬかって覆土することもできない状態となったのです.また鶏糞の悪臭と汚水のほかにも,羽毛の飛散,死鶏の処理が住民の苦情となり,問題化しました.
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