icon fsr

文献詳細

雑誌文献

公衆衛生41巻10号

1977年10月発行

文献概要

特集 生涯教育 公衆衛生従事者からの提言

medical social workerの立場から

著者: 皆川修一1

所属機関: 1川崎市高津保健所

ページ範囲:P.688 - P.688

文献購入ページに移動
 教育や研修の見直しをすると,「専門技術そのものが,実際の場面でどのように生かされているか」といった問題のほかに,「何が欠如していたか」という課題も含まれているように思う.
 公衆衛生分野においても,まだまだ狭い意味での医学(生物学)的発想を中心としたものの見方から十分に脱しきれずに留まっているし,各々の専門領域間の有機的な協同作業も十分であるとはいいきれない.また,その後の疾病構造の変遷による影響もあって,地域ケアーや在宅看護等,対人保健サービスに関する課題が増加してきている昨今,自然科学的発想だけでは対応しきれなくなってきており,社会科学的アプローチも必要に迫られてきていると思うので,今後ますます各職種間においても(もともと専門分化の効果は,一方で統合化があってのものだと思う点から)オーバーラップ部分における協同作業での一工夫や,各々の専門性や技術の相互理解も必要になってきていると思われる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら