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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生41巻11号

1977年11月発行

文献概要

特集 保健行動

都市における保健行動

著者: 佐久間淳1

所属機関: 1帝京大学公衆衛生学,医療社会学

ページ範囲:P.765 - P.770

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I.都市における保健行動の背景
 このテーマを考えるばあい,都市における保健行動が何によって形成され,どのような特徴をもっているかを明らかにする必要がある.しかしながら,それらについて何を用いて立証するかといえば,現在までのところでは,必ずしも確定された手がかりはない.しかも紙数の関係などもあるので,手近な統計数値を用いて若干ふれることにしたい.
 まず,都市における保健行動は,広くいえば,人間の行動全般のなかにある保健に関する行動のうち,とくに都市において生活していることによって影響された部分をさしている.つまり,都市における生活構造のなかから表出する,保健の欲求に根ざした行動である.したがって,多分に都市の生活構造に規定づけられたものである.なお,一般的に,意識や行動は集団のもつ文化との関わりで形成されており,性・年齢・階層・職業・地域などによって異なっている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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