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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生41巻4号

1977年04月発行

文献概要

特集 プライマリー・ケア

プライマリー・ケアと医学教育

著者: 日野原重明1

所属機関: 1聖路加看護大学

ページ範囲:P.250 - P.254

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まえがき
 プライマリー・ケアという言葉がアメリカにおいて用いられ始めたのは,今から10年余り前のことである.特に最近の数年来,この言葉は一般医療だけでなく,医学教育の卒前ならびに卒後の領域にわたって真剣に討議されるようになった.筆者は,1975年11月上旬にワシントン市で開かれたアメリカの公私立医学校の学部長会議に出席する機会を得たが,その際,学部教育においてもプライマリー・ケアが如何に大きな問題であるか,ということを痛感したのである.つまり,在来の医学教育を広範囲に組み直して,卒後地域においてプライマリー・ケアができるような医師の基礎を作ることが,アメリカ連邦政府およびアメリカの一般の地域住民の医学校に対する要望なのである.さて,プライマリー・ケアというのはどういう内容のものであろうか.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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