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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生41巻7号

1977年07月発行

文献概要

特集 公衆衛生戦後30年

戦後30年における環境保健の変遷

著者: 吉田克己1

所属機関: 1三重大学公衆衛生学

ページ範囲:P.480 - P.484

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はじめに
 戦後の公衆衛生を特徴づけた最も大きなものは,公害を中心とした環境問題の大規模な登場であったといえよう.勿論,戦前においても,大阪のばい煙問題,渡良瀬川の鉱害問題など数多くの問題がみられたが,戦後においては,水俣病,イタイイタイ病,四日市ぜんそく,新潟水俣病の四大公害事件をはじめとする多くの環境問題が,社会の耳目を集めた.このことは,一つには,高度経済成長を背景とする工業生産力の急激な拡大と,それに相伴わない公害対策の遅れとがあるが,同時に,人の健康に対する国民的な関心の上昇がその背景の一半をなしていることも,見逃してはならない点であろう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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