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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生41巻8号

1977年08月発行

文献概要

調査報告

保健所で把握された精神発達面での問題児の追跡調査—昭和51年度就学予定児を対象に

著者: 滝沢広忠1

所属機関: 1市立函館保健所

ページ範囲:P.591 - P.594

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はじめに
 当保健所では,毎週2回にわたって3歳児健診を行っている.保健婦による予診・計測,医師による内科検診,そして歯科検診というシステムで,最終的に再び保健婦のもとで,予防接種を含めた全般的な指導が行われる.さらに,栄養相談が必要とされるケースについては栄養士に指導を依頼し,精神発達面で問題があると思われるケースは,精神衛生相談員のところにまわされてくる.
 3歳という時期は,幼児期におけるひとつの転換期であり,身体発育,精神発達の面からみても重要な時期である.運動能力の発達にともない,行動半径は広がり,言語の発達が促進されるにしたがって,言語を手段としたコミュニケーションが増大してくる.そして自我が芽生え,自己を主張するようになる.しかし反面,親から分離することによる不安もみられるといった不安定な時期であり,精神構造が複雑化するにしたがい,習癖や問題行動が現われやすい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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