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日本列島
グルタミン酸ナトリウムの多量摂取による食中毒事例について—沖縄県
著者: 伊波茂雄1
所属機関: 1沖縄県環境保健部
ページ範囲:P.647 - P.647
文献購入ページに移動摂取食品についてグルタミン酸ナトリウムの含有量をしらべたところ,スープから7.1%,推定含有量(摂取量)は7〜11gであった.空腹時に1〜12gを経口投与すると,顔面および身体の赤熱,顔面圧迫感,胸痛,頭痛が起こるといわれており,3〜5gでも発症することが確認されているが,今回の摂取量はこれらの2倍以上の量に相当し,十分な発症量と考えられる.他の原因となるものについての調査では,特別な異常値は見つからず,結局このケースは本県における,おそらく初めてのグルタミン酸ナトリウムの多量摂取による食中毒の事例と思われる.
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