文献詳細
日本列島
文献概要
沖縄県の医療施設数は昭和51年末現在で563である.そのうち病院が37,診療所が346,歯科診療所が144,介輔診療所が27,歯科介輔診療所が9,助産所が198となっている.このうち一般病院は21で,人口10万対でみると全国平均の約30パーセントしかなく,一般診療所も介輔診療所を含めても373で,同じく全国平均の約48パーセントである.救急告示病院も県立の4病院のみで全国最少となっており,次いで少ない島根県の17の1/4以下である.このように全国最少の医療施設で全国なみに各種社会保険制度下の診療を担当するので,当然,各施設は負担過重になり,受療率は低く,保険財政は大幅な黒字となってくる.さらに,休日・夜間のいわゆる時間外救急診療に対応できる施設が少なくなり,大きな社会問題となったのは,当然の結果といえよう.
このような状況に対処するため,昭和48年6月,本県で初の休日・夜間救急診療所が県立那覇病院の一角に県・市立で設置され,那覇地区医師会の運営という形で業務を開始,毎日平均200人前後の患者を診療してきた.この施設は昭和49年6月1日から那覇市立営となり,今日に至っている.
このような状況に対処するため,昭和48年6月,本県で初の休日・夜間救急診療所が県立那覇病院の一角に県・市立で設置され,那覇地区医師会の運営という形で業務を開始,毎日平均200人前後の患者を診療してきた.この施設は昭和49年6月1日から那覇市立営となり,今日に至っている.
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