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特集 公衆衛生院40年の歩み
公衆衛生院40年の歩みと展望
著者: 染谷四郎1
所属機関: 1国立公衆衛生院
ページ範囲:P.228 - P.231
文献購入ページに移動1920年前後から,ヨーロッパおよびアメリカにおいて,公衆衛生大学が相次いで設立され,公衆衛生専門家の教育訓練が行われるようになった.これによって公衆衛生の改善が行われ,公衆衛生の卒後教育の重要性が広く認識された.
このような事情から,わが国においても大正12年の関東大震災の復興事業の1つとして,ロ財団(ロックフェラー財団,以下ロ財団)の協力により公衆衛生技術者の教育機関を創設しようとする企てが,大学および公衆衛生関係者の間で検討が開始された.しかし,ロ財団からの協力の申出でがあったにもかかわらず,国内の事情で実現するに至らなかった.
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