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特集 新しいヘルス・ボランティア
新しいヘルス・ボランティア
著者: 橋本正己1
所属機関: 1国立公衆衛生院
ページ範囲:P.356 - P.357
文献購入ページに移動本来,ボランティアの精神やその実践としての諸活動は,主として19世紀末葉以来,キリスト教的伝統に培われた西欧諸国にはじまったものであり,わが国においてもその特質から戦前にはもっぱら社会事業の分野でみられたものである.戦後は,新憲法下の新しい社会環境の中で,とりわけアメリカ的文化の強い影響によって,さまざまの新来語とともに保健・福祉の領域にもアメリカ的な考え方や活動が導入され,公衆衛生の分野においてもボランティアという言葉と活動が,深くその本旨を掘り下げることもなくとりあげられるようになったといえる.
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