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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生42巻7号

1978年07月発行

文献概要

特集 環境アセスメント

大気に関する環境影響評価

著者: 鈴木伸1 阿部史朗2

所属機関: 1千葉大学環境化学(工学部) 2放射線医学総合研究所環境衛生

ページ範囲:P.429 - P.434

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I.環境影響評価ということ
 わが国の環境庁によれば,環境影響評価については,「開発行為等が空気,水,土,生物等の環境に及ぼす影響の程度と範囲,その対策について代替案の比較検討を含め,事前に予測と評価を行なうこと」と定義している.また国連環境部は,環境アセスメントを「人間の行動が環境を変える恐れのある時,どうしたらよいかを確認し,予測し,分析し,公表する行動」と定義している.
 これらの定義は,両者の間の重要な差異を端的に表わしている.アメリカではEnvironmental Impact Assessment(EIA)とEnvironmental Assessment(EA)を区別して,前者は特定の事業等によって環境に与える影響を考え,後者はより広い意味で環境の現状把握を行い,将来予測につながるもので特定の原因にはこだわる必要はない.本題の「大気に関する環境影響評価」はまさしく前者の大気関係のことであり,大気に特定すれば,はじめに引用した環境庁の定義そのものといえよう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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