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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生42巻7号

1978年07月発行

文献概要

特集 環境アセスメント

水質に関する環境影響評価

著者: 山根靖弘1

所属機関: 1千葉大学衛生化学(薬学部)

ページ範囲:P.435 - P.440

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はじめに
 環境における水質汚濁は,水俣病をはじめ幾多の疾病を惹起し,社会的問題となったが,その後の汚染対策により,疾病との関連はほとんどなくなって来た.しかし,人口の集中する都市およびその周辺,工場の立地する地域などにおいては,水質の汚濁の進行の止まないところが少なくない.したがって,各種の開発行為が行われるに先立って,その環境に及ぼす影響について十分な予測,評価を行い,環境の保全を維持することができる範囲において開発を行う,という基本的な考え方のもとに,環境アセスメント,すなわち,その影響を評価する条例化が各方面で検討されるにとになり,すでに川崎市では条例化されるに至っている(昭和52年10月4日,川崎市条例第41号).
 水質汚濁の対策の歴史を振り返ってみると,汚濁発生源があり,そこから排出された汚濁物質が河川,海域を汚染して,そのために利水者が被害を受けるというかたちにおいて,水質汚濁の研究は被害の実態調査から始まった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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