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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生42巻7号

1978年07月発行

文献概要

読者レポート

健康診断書について

著者: 岡田道子1

所属機関: 1名古屋市西保健所

ページ範囲:P.471 - P.473

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 本誌第42巻第1号に「診断書かきを止めようではありませんか」との提案があった.まさにタイムリーな合理化案であると思う.しかし,健康診断書を保健所で書いてもらえないその受験生も,現状ではどこかの医療機関で書いてもらっているにちがいない.御提案のように全国の保健所が書くのをやめたとしても,今のままでは全国の受験生はどこかの医療機関へ行くだろうし,医療機関はこれを安易に受け入れるであろう.現行の健康診断の仕事は簡単で,医療機関にとっては経済的効率はよいのだから…….そして,災難を被るのは受験生ではないのか.
 あまりに安易に,責任のがれのために使用されている健康診断書について,ただ目前の混乱を取り除くだけでは,勇猛ではあるが,むしろ根本的な解決を混乱させ,一層おくらせることになろう.根本的に考え,矛盾を是正するために,文部省,労働省等に対して関係者の働きかけを是非お願いしたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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