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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生42巻9号

1978年09月発行

文献概要

日本列島

輸入猿も罹患した赤痢の発生—宮城県

著者: 土屋真12

所属機関: 1宮城県築館保健所 2若柳保健所

ページ範囲:P.601 - P.601

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 昭和53年5月29日の夕方,「K家で82歳の老婆が死亡し,家族も発熱と下痢を訴え食中毒と思われる」との最初の情報が開業医から保健所に入った.K家は県北内陸部農村の6人家族の農家で,5月21日に仙台のA店で購入した赤毛猿(1歳未満の雄・ラオス産)1匹を飼っており,ことに若夫婦と1歳半の幼児と猿が同室に生活し,夜も抱いて寝るほどの可愛がり方だった.
 医師の情報直後からの衛生課職員や保健婦からの疫学調査によると,すでに23日から幼児が消化不良として医療を受けていること,また24日には猿も下痢をしていてA店から,「下痢をしたら飲ませるように」と教えられた薬を与えていたこと,老婆は老衰していて軟便を時々もらしていたこと,などがわかった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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