文献詳細
今月の本
R.L.アンドレアノ・B.A.ワイスブロッド 著/日野 秀逸・日野 よし子 訳『アメリカの保健・医療政策』—アメリカ医療の特質と計画論をふまえた政策評価の基準
著者: 橋本正己1
所属機関: 1国立公衆衛生院
ページ範囲:P.608 - P.608
文献概要
アメリカの医療はグローバルにみて,歴史的に制度的拘束の最も少ない代表例であり,またこれによって,すぐれた医学研究と医療技術の水準が確保されていることが注目される.しかし,その結果が今日のきびしいアメリカ医療の危機をもたらすこととなり,最も自由であった国に,今や最も強硬な政府的統制が導入されはじめていることは,誠に皮肉である.
掲載誌情報