文献詳細
文献概要
発言あり
実子あっせん
著者:
所属機関:
ページ範囲:P.677 - P.679
文献購入ページに移動事件というにしては,あまりにも事件らしくない「赤ちゃんあっせん事件」です.関係者に,いわゆる悪人がいるわけではなく,胎児の命を救おうとする切羽詰まった人間的悩みと,法律の建前の矛盾です.
結局,医師が法律違反を問われ,一応一件落着となりましたが,確かにそれがもし許され一般化するとなれば,不純な動機による出生証明書の書き換えが,欲もからんで多数横行しそうな風土が日本にはあり,混乱は目に見えていて,残念ながら止むを得ないことと思います.
掲載誌情報