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特集 心身障害児
障害児保育の問題
著者: 茂木俊彦1
所属機関: 1立正大学教育心理学
ページ範囲:P.707 - P.710
文献購入ページに移動障害児保育が障害乳幼児対策の中で重要な位置を占めることが社会的に認識され,数多くの不十分さを残しながらも一定の制度的裏づけをもって進められるようになったのは,ごく最近のことである.そのことは,次のような諸施策がとられ,また実態上の変化が出てきたのがいずれも1970年代の前半のことであること,そして,これらがそのまま今日におけるわが国の障害児保育の主要な諸形態(ないし保育の場)となっていることをみれば,即座にうなずかれよう.
(1)保育所における障害児保育,すなわち厚生省の「障害児保育事業」の開始(1974年).
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