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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生43巻10号

1979年10月発行

文献概要

講座

放射線管理

著者: 鎌田力三郎1 浦橋信吾1

所属機関: 1日本大学医学部放射線医学教室

ページ範囲:P.730 - P.735

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■はじめに
 わが国でも放射線防護と管理は,国際放射線防護委員会(ICRP)の勧告に基づいた諸法規に従って,実施されている.
 最近,放射線防護に関連する問題や,低レベル放射線被曝による生物学的効果などの知見が,より明らかにされてきた.これに伴い,ICRPの放射線防護などに関する考え方も変わってきた.原子力を含めた人工放射線と放射性物質の利用は医療をはじめ,あらゆる産業分野で今後も増加すると考えられる.放射線利用の健全な発展には,科学的な裏づけのある知見を基礎にした放射線安全管理が行なわれることが重要である.また,放射線作業従事者が放射線に関する知識を十分に有していることも必要である.そこで本講座では,(1)放射線の種類と被曝線量,(2)放射線障害,(3)医療被曝,次いで(4)放射線管理および筆者らの施設における放射線作業従事者の被曝の実情を述べ,(5)1977年のICRPの要点について解説し,読者の参考に供したい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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