文献詳細
文献概要
資料
禁煙法の研究—「5日でタバコがやめられる」法の検討
著者: 林高春1 山西輝1 上田建1 藤田潔1 青木英子1 福田和子1
所属機関: 1東京衛生病院
ページ範囲:P.816 - P.819
文献購入ページに移動1962年のイギリス内科医師会報告1)および1964年のアメリカ公衆衛生局長官報告2)以来,世界各国,特に先進工業国においては,喫煙者は減少しつつある,アメリカの成人喫煙者率は,1965年には42%(男子52%,女子32%)であったが,1975年には34%(男子39%,女子29%)に減少した3).日本では1970年には46.6%(男子76%,女子16%)であったが,1978年には45.5%(男子75%,女子16%)でほぼ横ばいの状態であり4),国民の保健上憂慮される問題であるといわなければならない.
近年,喫煙の環境汚染が取り上げられるようになり,嫌煙権などに代表されるように非喫煙者の権利意識が強くなって5),公共の場所における喫煙制限も次第に強化される傾向が見られる.
掲載誌情報