文献詳細
文献概要
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用語解説
著者: 長崎護
所属機関:
ページ範囲:P.864 - P.864
文献購入ページに移動健康成人血漿からIgGを分離した人免疫グロブリン(ISG)は,一般に抗A型肝炎(HA)抗体などを豊富に含んでいるが,B型肝炎ウイルス(HBV)に対するHBs抗体は乏しく,したがって,ISGではHBV感染に対する免疫効果は少ない.HBV感染に対しては,この抗HBs抗体による受け身免疫が予防に有効であることが知られており,このために抗HBs抗体を豊富に含むガンマグロブリン(抗B型肝炎人免疫グロブリン;HBIG)が,すでに欧米では研究開発され,市販されている.わが国では,国の「抗B型肝炎人免疫グロブリン開発研究班」により,研究開発がすすめられてきている現状である.
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