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特集 感染病の国際的動向とその対策
肝炎の最近の動向
著者: 小幡裕12
所属機関: 1東京女子医科大学 2東京女子大学消化器病センター内科
ページ範囲:P.870 - P.876
文献購入ページに移動国際的な感染症の一つとして肝炎が話題に取り上げられるようになったのは,最近約10年間に,原因となる肝炎ウイルスが分離,同定され,その本態が解明されてきたからである.肝炎ウイルスは数種類存在することが知られるようになったが,種類により感染,発病,免疫反応などに差異がみられる.そして,人種ないしは民族により,肝炎ウイルスの蔓延度や疾患像は一様ではないのである.
したがって,ここでは初めに肝炎ウイルスのウイルス学的知見について述べ,次いで,世界的に眺めた地理病理学的な特徴などについてふれてみたい.
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