icon fsr

文献詳細

雑誌文献

公衆衛生43巻3号

1979年03月発行

文献概要

特集 地域精神衛生活動

地域診療所の精神衛生活動—浜田クリニック

著者: 浜田晋1

所属機関: 1(東京・上野)浜田クリニック

ページ範囲:P.169 - P.173

文献購入ページに移動
■はじめに
 昭和40年,精神衛生法改正によって,地域精神衛生活動の第一線機関として「保健所」が,そしてそれを技術指導,援助するものとしての「精神衛生センター」が,いわゆる「地域精神衛生活動」の担い手とされた.そして13年を経過した現在,この行政サイドからの実践活動はほとんど実らなかったと言わざるを得ない.その原因はさまざまあろう.その一端について,筆者はすでに発表した1).もちろん,ある地域(例えば東京では小平・町田・練馬などの活動)や,若干の保健婦たちの地道な個人的努力は,このきびしい状況の中にあって,実に貴重なものであることを否定するものではない.しかし今後,このような試行が発展して,精神医療--地域性のない私立精神病院入院中心主義--の流れを大きく変える力となるとも思えない.その壁は二重にも三重にも厚いからである.
 ここでは,地域精神衛生活動をはばむ重要な一因である,地域医療の未熟性を取り上げることとする.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら