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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生43巻4号

1979年04月発行

文献概要

特集 学校保健の実際

学校内外の環境問題

著者: 平木陽一1

所属機関: 1日本学校薬剤師会

ページ範囲:P.241 - P.246

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■はじめに
 学校環境衛生の目的は,児童・生徒の健康の保持増進と学習能率に悪影響を及ぼすおそれのある環境条件を整備することにある.しかし,近代社会において学校の環境問題は,単に学校内整備によってその目的が達せられるわけではなく,学校を取り巻く環境(学校外環境)に大きく影響されるようになった.
 これまで学校設置上の条件は「地域の児童生徒の分布を考慮し,その重心的な位置で通学のための距離や時間はあまり疲労しない程度」1)とされていた.したがって,学校はその地域の中心的な,比較的道路の集中する地帯に所在する傾向にあった2).そのために,例えば,交通公害による地域環境の悪化が必然的に学校に波及することとなり,学校の環境問題は地域と切り離しては考えられなくなった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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