公衆衛生43巻6号

1979年06月発行

目で見る衛生統計 国際比較

6．保健医療従事者・医療施設統計

著者： 大森文太郎¹ 小田清一² 藤崎清道²

所属機関： ¹岡山県衛生部 ²厚生省統計情報部衛生統計課

ページ範囲：P.424 - P.425

　前回までは，人口動態統計，死因統計を検討することによって，医療の需要面の比較を行なってきた．今回は医療の供給面の比較として，医療従事者・医療施設統計を検討する．同時に，医療の需給関係を表現する病床利用率，平均在院日数についてもふれてみる．
●図1に，人口1万対の医療関係者の数を示した．医師についてみると，わが国は11.8と5カ国中最も低くなっているが，新設医科大学の増設により将来，急速に医師数が増加していくことが予想される．看護婦数も日本は5カ国中最低となっているが，これは看護婦資格を持っていても実際に就業していない，いわゆる潜在看護婦が多いことが一因となっているようである．