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雑誌目次

雑誌文献

公衆衛生43巻7号

1979年07月発行

雑誌目次

特集 がん対策—集団検診を中心として

日本人のがんの将来予測とこれからのがん対策

著者: 青木国雄

ページ範囲:P.452 - P.459

■はじめに
 地域における疾病の頻度分布や動態が明らかになると,その将来予測が可能となり,また疾病発生に関与する要因とその影響力が明らかになってくる.
 わが国ではがん死亡の実態が精細に把握されているので,死亡を中心とした資料1)から,がん対策が考えられてきた.しかし近年,全国12の府県,2都市でがん登録2)がすすめられ,罹病状況が把握されて,がんの実態がより明らかになりつつある.福岡県3)では,罹病のほか有病者数も算定されており,筆者らも厚生省患者調査資料を利用して,がんの時点有病率を推計し4)検討してきた.

宮守村の村民皆検診への取り組み

著者: 佐々木康治

ページ範囲:P.479 - P.482

■村の概況
 宮守村は岩手県の中央やや南に位置し,総面積165平方キロの農山村として昭和30年,宮守,達曽部,鱒沢の三村が合併,当時1万余人を数えた人口も現在,戸数1,600戸,6,900人とじりじり流出が続いている過疎の村である.農・畜産・林業を基幹産業とし,80%が農家人口である.村内の医療機関は開業医内科3カ所と,国保の診療施設である歯科診療所が1カ所,隣接する市,町には県立病院が設置されており,県庁所在地には車で1時間余りと恵まれた環境にあることから,国民健康保険で見た療養受診率は比較的高率となっている.

「宮婦連健康を守る母の会」の対がん活動

著者: 高橋はつみ

ページ範囲:P.483 - P.486

■はじめに
 宮城県地域婦人団体連絡協議会の昭和45年の重点目標の一つに「健康の保持増進」が掲げられたが,9月の宮婦連大会において,近年いろいろと公害問題が世論を騒がせており,また一方,成人病も急増している今日において,「家族の健康,ならびに地域の健康は母である私たちが守るべきではないか」との緊急動議が出され,この動議は満場の拍手をもって可決された.こうして宮婦連が即,宮婦連健康を守る母の会として,健康の推進に全力を尽くすことになった.この結成を生んだのは,数年前から結核予防会宮城県支部の指導で宮婦連の幹部の者が毎年,健康に関する研修会を開き,勉強を重ねていたので,健康のために活動しようという意欲が自然に培われていたからだと思われる.
 結成当初は,まず趣旨の徹底と組織づくりに力を入れ,"幸せをつくる健康母の手で"のスローガンを三色刷りのちらしに作り,会員に配ったりした.その後,各地区の健康を守る母の会も結成され,ただいま全県下約6万の会員で構成されている.

神奈川県予防医学協会の対がん活動

著者: 土屋尚

ページ範囲:P.487 - P.492

■はじめに
 当協会は,日本対ガン協会神奈川県支部として,全国的ながん制圧運動の一翼を担い,胃をはじめ子宮,乳房,肺の各部位のがん検診,および対がん知識普及のための衛生教育を推進している.
 われわれの対がん活動は,検診機関の立場からたえず検診精度の向上と,受診者の拡大に努力することを第一とし,あわせて行政,医師会,大学等の関係機関と協力し,衛生教育から事後措置に至るまでの一貫した体系化をはかることによって,県民の望む,あるべき姿の検診を実現することを基本としているが,微力のため多くの問題点を抱えながら,苦しい努力を続けているのが現状である.幸い,発表の機会を得たので,ここに当協会の対がん活動について報告し,ご批判をあおぎたい.

がんの集団検診

胃がん

著者: 田村浩一

ページ範囲:P.460 - P.464

■はじめに
 胃がん対策の一翼を担うものとして胃集検が登場して,すでに20年を経てきた.この間,先達の努力によって全国的に普及が図られ,現在,約350万人の検診が行なわれているが,これは対象人口のほぼ10%に相当している.
 わが国のがん死亡の第1位を占める胃がんはその後,40歳代,50歳代,60歳代の訂正死亡率では明らかに減少をみているが,人口構成の老齢化もあって胃がん死亡の実数では依然として増加を続けている.

子宮がん

著者: 天神美夫

ページ範囲:P.465 - P.469

■はじめに
 わが国におけるがん対策はかなり古くから行なわれており,その方法は世界的にみて,比較的珍しい集団検診方式をとっていることに注目する必要があろう.昭和41年度から,国も本腰を入れ,特に胃がん,子宮がんに対する助成を,バス検診の形で行なってきている.
 子宮がんではこの車検診方式が主力をなし,多くの子宮がんが発見された結果,昭和20年代に比して死亡率は約1/3に低下してきていることは,大きな実績として評価されてよいと考えられる.

医師会によるがんの集団検診

胃がん

著者: 白幡静夫

ページ範囲:P.470 - P.472

■はじめに
 わが国の死因の1〜2位を占めるものは依然,悪性新生物であり,なかんずくがんが最多数である.特に30〜60歳にこれが多いことは,成人病対策上重要な問題である.この対策として早期発見・早期治療が必須であり,そのために胃集検が最適とされ全国的に推進されてきたが,近年度の受診数は約350万で頭打ちとされている.胃集検を拡大し,効率を上げるためには,受診率の向上のほかに精度管理・事後管理の適正を期することが肝要である.かかる観点から,われわれは医師会が主体となって千葉大学のバックアップの下に市町村と協力して,一応の安房地域胃集検の成果を上げてきた.

乳がん

著者: 藤間弘行

ページ範囲:P.473 - P.478

■はじめに
 がんの早期発見の方法として,集団検診が高く評価され,胃,子宮については全国的に実施され,多大の成果が上がっている.
 わが国のがん死亡率は,胃・子宮がんによるものは減少しているのに,乳がんによるものは増加し,このままでは子宮がんより多くなり,今世紀末には米国並みの数になることが予想されている.乳がん集検の必要な所以である.

講座 公衆衛生従事者のための食生活指導・4

身体状況との関連追究のための個人別食物摂取状況調査票の検討

著者: 金子俊 ,   丸井英二 ,   豊川裕之

ページ範囲:P.508 - P.511

■はじめに
 厚生省は栄養審議会(現会長=阿部達夫,2月から公衆衛生審議会栄養部会)を場にして,国民栄養調査の改善を検討してきた.これからもさらに改良・工夫が続けられるが,すでにいくつかの見るべき改良がなされてきた.たとえば調査項目,とりわけ身体状況に関する検査項目の変更や,調査対象者を性,年齢で限定して調査データの粒を揃えることをしている.これらの,営々と続けられてきた改善の努力は,国民栄養調査が栄養改善法によって定められた目的に沿うためのものである.国民栄養調査は,わが国で実施されている各種の栄養調査の範として大きな影響力を持っており,今後の改善については多大の関心が持たれる.
 栄養調査は食物摂取状況と身体状況の調査を行ない,さらに経済的背景に関心があれば家計調査を加え,食品入手法に関心があれば自家生産,購入などの区別を明確にする調査票を作成する.ところが,国民栄養調査を利用したり,県民栄養調査を実施したりしたことのある人は誰もが,食物摂取状況調査と身体状況調査のデータが互いに結びつかないことに悩みを持っている.いいかえると,最も基本的な食物摂取状況と身体状況の調査方法に,大きな欠陥があることになる.具体的にいうと,家族ないし世帯単位の食物摂取状況を調べて,世帯構成員1人ひとりについてのデータが得られない.また一方では,世帯構成員1人ひとりの身体状況だけが得られて,世帯単位の状況までまとめあげることができない.

臨床から公衆衛生へ

胃疾患とその癌化

著者: 野本一夫

ページ範囲:P.502 - P.503

はじめに■
 胃癌の発生については,子宮頸癌のごとく軽度異型から高度異型へ,さらに粘膜内癌へといった,明らかな過程をとり,癌化する病変は認められていない.今回は,胃疾患として頻度の高い,また昔から癌化が問題となっている胃潰瘍,胃ポリープ,近年問題となってきた胃の良・悪性境界領域病変について,最近の研究より文献的考察を行なった.

調査報告

福井県勝山地方の旧フィラリア流行地におけるフィラリア症のその後の疫学調査

著者: 吉村裕之 ,   近藤力王至 ,   大西義博 ,   西田和美 ,   赤尾信明 ,   鏡森定信 ,   上村清 ,   藤井正男 ,   徳田育美 ,   安川裕子 ,   北川幸代 ,   森下薫 ,   河北環 ,   竹下外来男 ,   藤田紘一郎 ,   池田照明 ,   藤森千衣子 ,   坪田宣之

ページ範囲:P.512 - P.517

はじめに
 福井県のフィラリア症については,かつて陸軍省(1913年)の壮丁検血成績により敦賀連隊536名中7名に,鯖江連隊1,713名中17名にミクロフィラリア(以下,mf)保虫者が報告されている(佐々,1962年)17).その後,坪坂・竹田(1954年)23),坪坂ら(1954年)24)によって,同県勝山地方に多数の感染者があることが初めて明らかにされた.次いで坪田(1956, a・b)25)26),森下(薫)ら(1956年,a・b)14)15),Morishita, K.(1960年)13)により,勝山地方のみならず大野地方にも保虫者のあることが明らかにされたが,特に勝山地方では平泉寺,鹿谷,野向,荒土など数地区に計160名を越すmf陽性者が見出され,同地方がバンクロフト糸状虫の濃厚な感染地として寄生虫学的,公衆衛生学的ならびに臨床的調査研究がなされた(図1,表1).
 ところで,ほぼ20年を経過した今日,その後の本症の疫学的調査は全くなされていない.そこで筆者ら(1977年)29)は,1976年から2年間にわたり,上記の旧流行地における本症の実態を明らかにする目的で,かつて陽性者の多く認められた地域の住民1,323名について,検血によるmfの検出,臨床症状,ことに乳糜(血)尿や陰嚢水腫,象皮病などの有無を調べるとともに,一部について本症に対する血清疫学的な検討を行なった.その結果,住民にはmf陽性者は1名も見出されなかった.

北海道の小・中学生における風疹流行のパターン—1976〜77年

著者: 福田勝洋 ,   新野峰久 ,   中園直樹 ,   沢田春美 ,   竹林武恭 ,   若葉金三 ,   石井慶蔵 ,   野崎俊夫

ページ範囲:P.518 - P.520

はじめに
 北海道における風疹の今次の流行は,1975年5月頃から始まり,1977年8月までにほぼ終息した.風疹は学校伝染病ではあっても届出伝染病ではないために,流行の全体像がこれまで正確には把握されないでいた.しかし,今回の流行に際しては,先天性風疹症候群に対する関心の高まりに伴い,1976年2月から風疹の発生報告が全国的に実施された.北海道においてもこれにより性別,年齢別,月別,保健所別の風疹患者発生数が得られた,ここでは北海道の保健所別風疹流行について,その罹患率を中心に流行パターンの特徴を検討したので報告する.

発言あり

安全週間

著者: ,   ,   ,   ,  

ページ範囲:P.449 - P.451

初心にかえって,安全点検,安全教育を考えよう
 月日のたつのは早いもので,今年もちょうど半分を終わり,再び7月1日の国民安全の日を迎えることになった.
 労働安全衛生法では,各企業の自主的な安全管理の運営に期待がかけられているため,同じような危険をともなった企業でも,経営者をはじめとする企業全体の安全管理に対する基本姿勢によって,災害の発生頻度にかなりの差異が生じているのが現実である.

医師会の地域活動・6

農村住民を対象に7年目を迎えた健康教育—(香川県)木田郡医師会

著者: 市木肇

ページ範囲:P.493 - P.495

木田郡の概観
 本郡医師会が健康教育に取り組んで以来,7年目を迎えたので,その概要を報告する.
 木田郡は,三木,庵治,牟礼の3町から成っており,木田郡学校保健会の範囲と一致する.郡医師会の会員は,高松市12名,三木町11名,大川郡長尾町1名の合計24名で,すべて開業医である.これは,地理的関係で,庵治,牟礼の医師が高松市医師会に入会し,それ以外の地区の医師が,市町村合併後もそのまま残留したためである.今回は,会員の居住地である実際的な範囲について紹介する.

地域保健施設の活動

鳥取県立健康増進センター

著者: 島雄道朗

ページ範囲:P.506 - P.507

発足ならびにその後の歩み■
 近年,社会構造の変化に伴い,運動不足,不適切な栄養の摂取,精神的ストレスの増大など,健康を阻害する要因が増えてきた.
 鳥取県においても,肥満,高血圧,糖尿病,貧血など慢性疾患が増加する傾向にあり,とくに脳卒中,癌,心臓病による三大死亡率が全国的にみても上位を占め,かつ,老齢人口の割合も多いことから,これらの疾病に対する予防対策は勿論のこと,さらに進んだ県民の健康増進対策が必要となった.

海外ニュース

タンザニアのコレラ騒動

著者: 山内徹

ページ範囲:P.497 - P.499

 私たち一家が住んでいたモシ市(タンザニアの北部,キリマンジャロ州の州都)に,コレラが発生した.1977年11月の初めである.時あたかも,遠い日本では,有田コレラの余韻が残っていた頃であるが,当時の私たちには知る由もなかった.
 町から十数キロ離れた部落ではあったが,生活圏としてはモシの範囲内であった.モシには私のような各分野の技術協力専門家として,日本人が11世帯,30人余りが住んでいた.あわてて予防接種を受けた人も数人いたが,私は特に勧奨はしなかった.で,とりあえず,塩化ベンザルコニウム液(逆性石鹸)を稀釈したものを,各戸に配って歩いた.

目で見る衛生統計 国際比較

7.環境因子統計

著者: 大森文太郎 ,   小田清一 ,   藤崎清道

ページ範囲:P.500 - P.501

 今回は,環境衛生に関する統計についてみていく.
 環境衛生関係の統計は,衛生水準の国際比較をするさいに,指標としてあまり用いられないが,その理由は,比較し得るデータが収集しにくいことと,衛生水準を人体の側から表わす傷病,死亡などの指標に力点が置かれてしまうことにあると思われる.筆者らは,人体に対する環境因子の影響が大であると考え,幾つかの指標を選定し,比較を試みた.大気汚染,水質汚濁など公害関係のデータが収集できず隔靴掻痒の感もあるが,既存資料による試みとして参考にされたい.

日本列島

在宅寝たきり老人介護問題対策会議開かる—沖縄県

著者: 伊波茂雄

ページ範囲:P.482 - P.482

 5月15日,沖縄県社会福祉協議会,県民生委員協議会連合会主催の,在宅寝たきり老人介護問題対策会議が行なわれた.会議には主催者のほか,県,福祉施設,学識経験者らが参加,劣悪な環境の中にとり残されている寝たきり老人の福祉向上の施策を求めて,活発な論議を展開,地域ぐるみで福祉活動を推進していくことを確認した.
 県内には約3,800人の寝たきり老人がいるが,このうち特別養護老人ホームに入所しているのが1,000人程度で,残りの2,800人余の寝たきり老人は,在宅で配偶者や子供,嫁などの介護によって,みとられているという状況にある.

国立療養所のへき地中核病院化—岐阜県

著者: 井口恒男

ページ範囲:P.492 - P.492

 厚相の私的諮問機関である国立病院・療養所問題懇談会が12月20日,「国立病院・療養所において当面講ずべき措置について」の意見をまとめ,厚相に意見書を提出している.
 国立療養所4病院(国立病院は皆無)が存在する岐阜県においては,県民の医療確保の上で,この療養所の果たす役割は大きく,各病院が各各その特色ある機能をもって,県民ないし地域住民の医療を分担している.

第1回宮城母性衛生学会の開催—宮城県

著者: 土屋真

ページ範囲:P.495 - P.495

 すでに東北でも青森,岩手,山形等の各県に日本母性衛生学会の支部が発会していますが,昭和54年4月21日,仙台の斉藤報恩館を会場に,当県にも宮城母性衛生学会が産声を上げました.この日は400名位が集まり,会場にあふれて坐れないほどでした.
 第1部では,国立医療センター産婦人科・我妻医長の「受胎調節法の研究と未来の避妊法」と題する特別講演と,「宮城県におけるこれからの母性保健」というテーマのパネルディスカッションがありました.後者では「周産期死亡からみた母性保健」,「南郷町におけるこれからの母性保健」,「相談所を通じてみた未婚婦人の実態」,「妊娠とタバコ・アルコール」等について,助産婦,保健婦,東北大学産婦人科医師らから発表がありました.

北海道のがん登録状況(続報)—昭和52年

著者: 吉田憲明

ページ範囲:P.522 - P.523

■はじめに
 筆者はさきに北海道のがん登録状況(昭和50年)を,本誌Vol. 42(1978年)の「日本列島の欄」(740ページ)に報告したが,その続報として,今度は〈昭和52年〉の分について報告する.
 北海道のがん登録事業は,昭和47年度から開始されたものであるが,その川,登録総数14,210人(男7,312人,女6,804人)を数えるに至った.
 死亡小票との照合作業によって,全体の36.7%にあたっている.そして,5,211人の死亡が確認されている.
 いま,がん登録業務の登録システムの概略を示すと,図のようになっている.

随想

福岡市のお別れチンチン電車

著者: 園田真人

ページ範囲:P.504 - P.504

 昭和54年2月10日,博多っ子に親しまれた西鉄路面電車が,69年の歴史をとじた.その最後の最終便の様子が,あくる日の朝日新聞にめずらしくソフトな記事としてまとめられていたので,紹介する.
 西鉄路面電車の市内線最後の日の最終便,——貝塚駅が目の前にせまってきた.車体を左右にゆすってこの最終駅に走った.11日午前0時すぎ,警笛を思いきり鳴らしてホームへすべりこんだ.

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用語解説

著者: 長崎護

ページ範囲:P.517 - P.517

▶細胞診
 細胞診の歴史は古く,1800年代後半には,各種滲出液等からの悪性腫瘍細胞の検出のために,これが実施されていた.また当時,婦人科領域ではがんの診断ではなく,もっぱら性周期の判定に利用されていたが,たまたまPapanicolau(1883〜1962年)が標本中にがん細胞を発見したことが契機となって,婦人科領域におけるがん診断法の一つとして細胞診が発展してきた.当初の細胞診は自然に脱落した細胞をみる剥離細胞診であったが,最近は擦過細胞診から臓器穿刺細胞診へと,新しい分野に急速に発展してきている.細胞診の目的は異常細胞の有無,とくに腫瘍細胞の判定に大きな意義があり,最近は,各種がん検診のスクリーニングの一法としても活用されている.中でも子宮頸がんの集団検診に広く活用されていることは,周知のとおりである.
 細胞診の判定,分類には,一般にはパパニコロー分類が使用され,5段階に分類されている.すなわち,
  Class Ⅰ:異型細胞は認められない〔陰性〕
  Class Ⅱ:異型細胞所見を認めるが悪性の証拠はない〔陰性)
  Class Ⅲ:悪性の疑いがある細胞診所見であるが,悪性とただちに判定できない〔疑陽性〕
  Class Ⅳ:悪性の疑い濃厚な細胞診所見〔陽性〕
  Class Ⅴ:悪性と断定し得る細胞診所見〔陽性〕

基本情報

公衆衛生

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1170

印刷版ISSN 0368-5187

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