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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生44巻1号

1980年01月発行

文献概要

発言あり

省エネルギー

著者:

所属機関:

ページ範囲:P.1 - P.3

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広義の省エネルギー計画
 オイルショック以来,省エネルギーが叫ばれて久しい.狭義の省エネルギーの効果は,物価の高騰もあいまって,政府のかけ声どおり僅かずつではあるが,それなりにあがっているようである.しかし,身近な問題に目を転じると必ずしも十分ではないようである.
 現代の日本人,とくに「消費は美徳なり」に合わされて育ってきた世代の人たちには,もっと"もったいなさ"を理解してもらう必要があるように思われる.食物しかり,燃料しかりである.現在の日本が豊かすぎて,些細な出費増は収支のバランスからして,痛痒を感じさせないのであろうか.さらに,自腹と関係のない公共の施設・器物の省エネルギーとなると,全くお寒いものがある.一例を挙げよう.官公庁などでエレベーターの基数の使用制限を行なっているところは多い.しかし,利用する側では,乗りこむと後に続く者があろうとなかろうと,無頓着に,すぐスタートしようとする.ほんの数秒の我慢ができない.この辺の教育も必要ではなかろうか.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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