文献詳細
新春随想 1980年
文献概要
岩手県沢内村は秋田県境に近い,日本一の豪雪地帯として知られている.これに加えて,あまりにも貧困であることと,病人が多すぎることが重なって,乳児死亡率が1,000人に対して80人前後と,岩手某が日本一乳児死亡率が高かったのに,さらにそのうちでも沢内村が最高の死亡率を示した.
時の村長・深沢氏が,"住民の生命を守るために私の生命を賭けよう"という固い決意のもとに始められた救貧救病対策が見事に実を結び,20年後の今日において乳児死亡率ゼロの快記録を樹立し,今もなお地域保健体制の確立と前進がつづけられているということは,まことに見事である.
時の村長・深沢氏が,"住民の生命を守るために私の生命を賭けよう"という固い決意のもとに始められた救貧救病対策が見事に実を結び,20年後の今日において乳児死亡率ゼロの快記録を樹立し,今もなお地域保健体制の確立と前進がつづけられているということは,まことに見事である.
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