文献詳細
文献概要
特集 コミュニティ・スポーツ
コミュニティ・スポーツ—その現状と将来の展望
著者: 伊東春雄1
所属機関: 1日本コミュニティ・スポーツ研究所
ページ範囲:P.672 - P.680
文献購入ページに移動割と広く全国の新聞,雑誌,機関誌に目を通す機会のある者には,世の中はコミュニティ・スポーツのオンパレードといった感じさえします.中央政府13省庁の健康・体育・スポーツ・レクリエーションの55年度予算が3,590億円,それもさまざまの装いをこらして《コミュニティ》を目玉施策としてあげています.これを受けて地方自治体(県・市町村)がさらに輪をかけ,予算をつけてきめの細かいコミュニティ・スポーツ行政を展開しようとしています.それらの関連投資は,中央・地方あわせて,おそらく5,000億円を下らないでしょう.マスコミがそれをかついで《地方の時代到来》とはやし立てると,いまやスポーツ人口5,000万人といわれる人たちが各施設,会場に押しかけ,群がる——それがオンパレードの印象となるのかもしれません.
だが,いまのコミュニティ・スポーツは,その名にふさわしい,必要で十分な条件を整えているのでしょうか.コミュニティ・スポーツが当面する課題を解決しているといえるのでしょうか.
掲載誌情報