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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生44巻10号

1980年10月発行

文献概要

人と業績・4

ヒポクラテス(460-377年BC?)

著者: 小栗史朗

所属機関:

ページ範囲:P.718 - P.719

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 「欧米医学の父」と称されるヒポクラテス(Hippocrates)は,医師の理想像とされ,医学が何らかの問題状況に陥った時,「ヒポクラテス医学に還れ」と叫ばれて,健康と疾病の問題解決の原点とされてきたし,今日でもそうである.
 「ヘブライ人は欧米人に道徳律の世界を与えたが,ギリシャ人は人類に自然の法則の世界を最初に明示した」(ウィンズロー).そのギリシャ人の自然観察と哲学により,ヒポクラテス医学は,健康と疾病を自然過程の結果であると認識する観点と方法論を確立した.これは,それまでの超自然的呪術医療を切り換えていく医学史・人類史の画期的創業であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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