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講座 感染症とワクチン
【Ⅲ】百日咳患者発生と百日咳ワクチン
著者: 杉下知子1
所属機関: 1東京大学母子保健
ページ範囲:P.725 - P.730
文献購入ページに移動我が国では,1948年から百日咳ワクチンの接種が始まり1),また抗生物質の使用などで,患者数が激減し,一時百日咳は見当たらなくなったかに思われたが,1975年のいわゆる三混事故以後の接種中断によって患者数が急激に増加した.これは,百日咳ワクチンがいかに有効であるかを実証したことになった.ワクチンが使用されていない発展途上国では,百日咳は今なお重症な小児伝染病である.ワクチンの改良も世界に先がけて我が国で進められているので,これらの動向を紹介する.
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