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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生44巻12号

1980年12月発行

文献概要

人と業績・6

マックス・フォン・ペッテンコーフェル(1818-1901年)

著者: 小栗史朗1

所属機関: 1名古屋市千種保健所

ページ範囲:P.884 - P.885

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 ペッテンコーフェル(Pettenkofer, Max von)は,19世紀医学界の最大級の巨人の一人であり,衛生分野に実験的研究を導入した先駆者であるのみでなく,「衛生学を,生命のすべてを包括する哲学とみなしていた」(ルネ・デュボス).彼は,パステールらの病原菌発見後も,「しし座の流星」(ウィンズロー)の如く,瘴気学説の最後の焔を燃やし続け,孤立化して自殺しはしたが,その生態学的取り組みは,健康の医学を先取りしていたと評価できよう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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