icon fsr

文献詳細

雑誌文献

公衆衛生44巻2号

1980年02月発行

文献概要

特集 公衆衛生における栄養

社会栄養学とその視点

著者: 高木和男1

所属機関: 1相模女子大学栄養学

ページ範囲:P.104 - P.109

文献購入ページに移動
■はじめに
 "社会栄養学"という言葉を創造した筆者の頭の中のいきさつは,何か,国民大衆というより,一般大衆の栄養改善を目的とした学問にふさわしい名称はないか,と考えた末のことであった,公衆栄養という言葉も,その頃厚生省の栄養士養成の規準の中に使われ出したのであるが,これは恐らく,筆者の意図するものと同じ方向のものだと思ったのであるが,これについての各方向の意見はごたごたしていて,むしろとりとめのないように見受けられたのであった.栄養士養成施設協会からも,このことについての意見や討議の結果が出されたが,筆者にはまだ不足が感じられたのである.
 筆者は,広義の栄養学を考えた場合,これには栄養生理(生化)学,食品学,調理学,栄養指導学などの領域が含まれると考えている.栄養学発達の歴史から考えると,その初期には,栄養学は広義の意味であったのであろうが,科学技術の発達につれてこれが分化して,以上のような各部門に分かれるようになったのであろうと思うのである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら