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講座 公衆衛生従事者のためのソーシャルワークの手引き
—〈その1〉—危機介入(上)
著者: 荒川義子1
所属機関: 1神戸女学院大学ケースワーク
ページ範囲:P.141 - P.144
文献購入ページに移動ソーシャルワーカーをはじめ保健婦,看護婦は,医療および地域のさまざまな生活場面で危機に直面し,あるいは危機状態に陥っている人たちに遭遇する.これらの人たちは一般に,思いがけない疾病や障害のために引き起こされた経済的・社会的および情緒的問題などで危機状態に陥っている.したがって医療従事者は,できるだけ早くその危機を回避するか,またはその状態から脱することができるように,その人たちの当面している問題の解決に助力することが必要である.
医療従事者がこの人たちを援助していく場合にまず理解しなければならないことは,これらの人たちが疾病や障害をどのように受け止め,その疾病や障害を受け入れて再適応していくか,ということである.次に,この再適応過程に応じた援助の方法が決められねばならない.
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