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特集 第20回社会医学研究会総会報告
一般演題A-3〜6 抄録
著者: 山下節義1
所属機関: 1奈良県立医科大学衛生学教室
ページ範囲:P.196 - P.199
文献購入ページに移動1975(昭和50)年の保健所の特別区への移管は,地域に合致した身近な保健サービスの提供が,その目的の一つであった.荒川保健所においても,この目的に沿って職員による種々の努力がなされてきたが,1歳6カ月児健診の実施もその実践の一つである.1977(昭和52)年4月から厚生省通達に先がけて1歳6カ月児健診を開始するようになったのは,次のような背景によるものである.当時,乳幼児健診に従事している職員の検討会で,下記のような問題点が指摘されていた.
(1)荒川区には家族労働に依存した自営業が多く,このため子供に十分目が届かず,親の育児態度に起因する発達のおくれが目立つ.
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