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特集 公衆保建モラル
交通環境と走行マナー
著者: 播磨荘一郎1
所属機関: 1日本道路公団審議室
ページ範囲:P.262 - P.265
文献購入ページに移動わが国の経済社会が戦後の復興期から,ようやく高度成長期に入ろうとしていた昭和30年代の初め,自動車の保有台数は180万台に達していなかった.輸送機関別の輸送分担比率をみても,旅客輸送量(億人キロ)は,自動車が19%,鉄道が81%で,圧倒的に鉄道の方が多かった.また,貨物輸送量(億トンキロ)でも,自動車の11%に対し,鉄道が50%といった状況であった.
だが,その後の産業構造の変化,自動車産業の発達,道路整備の拡充などによって,これらの輸送分担比率は逆転してしまった.旅客輸送は,東名高速道路の全線開通(昭和44年5月)によって,名神高速道路とともに長距離高速交通が本格的に機能し始めた昭和46年に,52:48で逆転している.
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