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特集 アジア諸国の産業保健
第9回アジア労働衛生会議を顧みて
著者: 久保田重孝1
所属機関: 1労働衛生検査センター
ページ範囲:P.304 - P.305
文献購入ページに移動Asian Conference of Occupational Health(ACOH)といってもなじみのない方も多いと思うので,この会の成り立ちについて少し説明を加えておきたい.この会は,労働科学研究所の初代所長,故暉峻義等博士の呼びかけで成立したAsian Association of Occupational Health(AA-OH)の主催する学会で,第1回会議は1956年に日本で開催されている.このときには日本名はアジア産業保健会議と称したが,1976年に第8回ACOHが再び日本で開かれた際に,アジア労働衛生会議と呼ぶことになった.
この会議は日本の呼びかけで始まっており,その後,表1のように2〜3年おきに開催されておりながら,第8回会議まで20年間も日本本で開かれなかったことを奇異に感じられる方があるかも知れないが,この間の事情については筆者は『日本産業衛生学会創立50周年記念号』(1979年4月)に述べておいたし,同年の該学会総会で行なった「産業衛生管見回顧50年」という講演をとりまとめた冊子にも取り上げてある.ちょっとその一部をここにも紹介しておくこととする.
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