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特集 アジア諸国の産業保健
産業中毒—韓国からの発表を主として
著者: 堀口俊一1
所属機関: 1大阪市立大学衛生学
ページ範囲:P.315 - P.321
文献購入ページに移動本特集のうち,筆者分担の「産業中毒」に関して,第9回ACOH(Asian Conference of Occupational Health)における演題発表は10月24日のSession 7と8,25日のSession 11で行なわれ,Session 8には鉛中毒が集められた.これらToxicologyの領域の演題数は意外に少なく16題で,プログラムの予定以外にPeñalverのマンガン中毒に関する総説的な講演などが加わったが,予定の16題中10題までは日本からの発表であった.このことから,日本以外のアジア諸国における産業中毒の動向をうかがえるほどのものではなかったといえる.
本稿では,韓国から発表された5演題を紙数の許す範囲で紹介する(No. 28は会場で演者から口演原稿を,その他は延世大学Kim Myung Ho教授を通じてfull paperに準ずるものを入手した),あとは附録として,韓国における最近の職業病統計と労働衛生関係の文献のテーマを紹介して,韓国の労働衛生事情の一端を推察する資料としたい.
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