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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生44巻6号

1980年06月発行

文献概要

特集 人畜共通伝染病

食肉衛生と人畜共通伝染病

著者: 勝部泰次1

所属機関: 1国立予防衛生研究所獣疫部

ページ範囲:P.410 - P.416

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■はじめに
 われわれ人類は,遠い昔から,動物の肉,内臓を食物として利用してきた.この"肉食"ということは,人の生命,健康にプラスとマイナスの関係を持っている.すなわち,人の生命,健康の維持に不可欠であるタンパク質を補給するという点で,"肉食"は重要な意義を有している.一方,肉,内臓は人に有害な病原体の病原巣あるいは感染源となったり,医薬品,農薬,その他の環境汚染物質など好ましくない化学物質を残留させ,蓄積することがあるといった面で,"肉食"は人の生命,健康にマイナスの働きをする可能性がある.
 ここでは食肉(肉および内臓)を介して伝播される人畜共通伝染について,と畜場に運びこまれた食用動物(と畜)における実態を中心として紹介する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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