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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生44巻6号

1980年06月発行

文献概要

論考

疫学からみた日本の食中毒

著者: 稲葉裕1

所属機関: 1順天堂大学衛生学

ページ範囲:P.439 - P.442

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■はじめに
 戦後のわが国の衛生状態の改善には,めざましいものがあり,平均寿命の伸長に象徴されるように,急速に欧米先進国に追いつき,追い越したとさえいえるようになった.また,各種の伝染病についても,罹患統計ではなお先進国に及ばぬ疾患がいくつかあるにしても,その減少ぶりからみて遠からず追いつくことは確実と考えられる.
 しかし,食中毒に関しては,死者数の減少は確かに著しいが,患者数には,年による増減は多少あるものの,この25年間はっきりした減少傾向はみられていない1)(図1).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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