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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生44巻7号

1980年07月発行

文献概要

特集 かびと健康障害

かびの臨床疫学

著者: 原田誠一1

所属機関: 1日本医科大学皮膚科学

ページ範囲:P.456 - P.461

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■はじめに
 かびによる疾患は極めて多種にわたる.近年,抗生物質の投与,コルチコステロイド剤の使用頻度が高まるにつれて,一つは菌交替現象として,また一つは宿主の抵抗性の減弱につれて,かびによる疾患が急激に増加している.しかも,かびは諸種の薬剤に対して一般に抵抗が強く,ひとたび生体において病原性を発揮すると,菌を容易に死滅させることができない.大変やっかいなしろものなのである.
 かびによる疾患は極めて多種であり,これをいちいち述べることはできない.筆者はその専攻するところが皮膚科学である関係上,主として皮膚科領域におけるかびの疾患について述べようと思う.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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