icon fsr

文献詳細

雑誌文献

公衆衛生45巻1号

1981年01月発行

文献概要

特集 公衆衛生の分野における国際化 事例

青年海外協力隊に参加して

著者: 寺村奈津代1

所属機関: 1国立公衆衛生院専攻課程・保健コース

ページ範囲:P.54 - P.57

文献購入ページに移動
はじめに
 私の身近な回りからだけでも,いろいろな観点から諸国間の質・量両方の緊密化の必然性,必要性,また,そのための日本人の生き方における国際化の必要性などに関する記事を目にしたり,意見を耳にしたりし始めてから,もう十数年以上になる.が,その間,相変わらず似たようなことがいわれ続けている割には,そのことへの具体的行動が少なすきるのではないか.そう感じているのは,私だけではないだろう.そのため,青年海外協力隊に参加したというわけでもないが,私は昨年4月までの2年8か月間,フィリピンのプライマリ・ヘルス・ケア(PHC)様プロジェクトにおいて協力活動を行なってきた.しかし,それは自分が相手のために何かしてきたというより,むしろ,相手方からいろいろ教わり続けてきた日々だったように思う.
 以下,日本の開発協力の中に占める青年海外協力隊の位置と特徴,任国フィリピンと配属先のPHC様プロジェクト,および任地の概要と私の実際の活動の概略を述べてみたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら