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講座 公衆衛生学の最近の進歩・11
地域精神衛生の摸索—中間施設を中心として
著者: 佐々木武史1
所属機関: 1滋賀医科大学保健管理学
ページ範囲:P.878 - P.887
文献購入ページに移動1965年から1966年までニューヨーク市のコロンビヤ大学医学部の地域精神医学ディピジョンでヴァイオラ・バナード教授の御指導をいただいた.当時は地域精神医学のシステムが動き始めた頃で総合地域精神衛生センターも各地に設置されだし,講義でも「第2の公衆衛生」という言葉がよく使われた.私の仲間は15人くらいで,公衆衛生学は私1人,心理学が1人,その他は精神医で地域精神医1)の資格をとるための卒後教育であった.私は地域精神医学の方法論に公衆衛生の進めかたが応用されており,また同志社大学のデッソー教授(コロンビヤのスクール・オブ・ソーシャルワーク出身)から精神衛生ケースワークの指導や講義,医療ケースワーカーの現任研修を3年余りにわたり受けたことや学生カウンセラーなどの経験があったので地域精神医学も理解しやすく,抵抗を感じることなく参加することができた.大学のカリキュラムに週1回のフィールドトリップがあり,全員参加し終日現地で見学と担当スタッフの講義を受けた.
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